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オプション取引の利益と損失について

では、2種類の権利(コール、プット)の、買い手と売り手それぞれの、利益と損失について見てみましょう。

●コールオプションの買い
コールオプションの買い手の場合、期限(満期日)までに、購入したオプション価格(プレミアム)より高い価格で権利を転売するか、期限にSQ値が権利行使価格を上回れば、利益を得ることができます。日経平均株価が、購入した権利行使価格を上回って、上昇すればするほど利益は大きくなります(ここではSQまでの時間的価値の変化は無視します)。この場合の儲けがいくらになるかは無限の可能性があり、その意味では利益は非限定的(上限がない)といえます。

逆に、購入した価格以下のオプション価格で転売した場合や、期限までに転売できず、SQ値が権利行使価格を下回った場合には、損失を出すことになります。SQ値が権利行使価格を下回った場合、差額はマイナスとなりますので、権利放棄となりますが、このときの損失はあくまで最初に支払ったオプション価格(プレミアム)に限定されます。マイナスになった金額が、このコールオプションを購入した時の価格(プレミアム)より大きくても、差額を追加請求されることはありません。その意味で損失は限定的であるといえます。

●コールオプションの売り
一方、コールオプションの売り手の場合、期限(満期日)までに、売り建てたオプション価格(プレミアム)より安い価格で権利を買い戻すか、期限にSQ値が権利行使価格を下回って買い手が権利放棄した場合に、儲けを出すことができます。しかしこの場合の儲けは、あくまで自分が売り建てた際のプレミアムに限られます。どんなにSQ値が権利行使価格を下回ったとしても、利益は最初に受け取ったプレミアムだけです。その意味では利益は限定的といえます。

逆に、売り建てた価格以上のオプション価格で権利を買い戻した場合や、期限までに買い戻すことができず、SQ値が権利行使価格を上回った場合には、損失を出すことになります。日経平均株価が上昇して買い手に儲けが出れば、そのコストは売り手が負担することとなります。オプション価格(プレミアム)の値動きは予想がつかない金額になることもありますので、売り手の損失は無限ともいえます。

●プットオプションの買い
プットオプションの買い手の場合、期限(満期日)までに、購入したオプション価格(プレミアム)より高い価格で権利を転売するか、期限にSQ値が権利行使価格を下回れば、利益を得ることができます。日経平均株価が、購入した権利行使価格を下回って、下落すればするほど利益は大きくなります(ここではSQまでの時間的価値の変化は無視します)。日経平均株価の下限は1円もしくは0円ですから、その点では利益は限定されているともいえますが、もしそのようなことになったら、投資金額に対する利益は莫大なものになります。

逆に、購入した価格以下のオプション価格で転売した場合や、期限までに転売できず、SQ値が権利行使価格を上回った場合には、損失を出すことになります。SQ値が権利行使価格を上回った場合、差額はマイナスとなりますので、権利放棄となりますが、このときの損失はあくまで最初に支払ったオプション価格(プレミアム)に限定されます。マイナスになった金額が、このプットオプションを購入した時の価格(プレミアム)より大きくても、差額を追加請求されることはありません。その意味で損失は限定的であるといえます。この点は、コールオプションの買いの場合とまったく同じです。

●プットオプションの売り
一方、プットオプションの売り手の場合、期限(満期日)までに、売り建てたオプション価格(プレミアム)より安い価格で権利を買い戻すか、期限にSQ値が権利行使価格を上回って買い手が権利放棄した場合に、儲けを出すことができます。しかしこの場合の儲けは、あくまで自分が売り建てた際のプレミアムに限られます。どんなにSQ値が権利行使価格を上回ったとしても、利益は最初に受け取ったプレミアムだけです。その意味では利益は限定的といえます。この点は、コールオプションの売りの場合とまったく同じです。

逆に、売り建てた価格以上のオプション価格で権利を買い戻した場合や、期限までに買い戻すことができず、SQ値が権利行使価格を下回った場合には、損失を出すことになります。日経平均株価が下落して買い手に儲けが出れば、そのコストは売り手が負担することとなり、売り手の損失は無限ともいえます。実際には、日経平均株価が0円になれば損失は止まりますので、その点では損失は限定されているともいえますが、もしそのようなことになったら、損失は莫大なものになります。

以上、2種類の権利(コール、プット)の買いと売り、それぞれのポジションにおける利益と損失について、理解していただけたでしょうか。そして、1つのオプション取引には同じ人数の買い手と売り手がいて、その儲けと損失も常にイコール、つまり「買い手と売り手はゼロサムの関係である」ということを、再度思い出してください。

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